2014年9月17日水曜日

今日からわかるEarth 2!
本記事は最近DCユニバースでその存在感を増してきた並行世界「アース2」で何が起こっているのか、オンゴーイング誌「Earth 2」を中心に未読の人向けに解説するものになります。
なお、フューチャーズエンド序盤のネタバレを含んでいます。




【基本設定】
アース2誌で描かれるのは、現行のDCユニバースであるプライム・アースとたまに交差するパラレルワールドの物語。
名前から連想される通り、プレクライシスのアース2設定を一部ベースにしている。
数年前にアポカリプス軍の大規模な侵攻に晒されるも、バットマン、スーパーマン、ワンダーウーマンがその命を犠牲にし、何とか退けた。
新世代ヒーローとしてグリーン・ランタン(アラン・スコット)、フラッシュ(ジェイ・ギャリック)、ホークガールが登場。
ランタン、フラッシュの設定はゴールデンエイジ期の初代がベースだが、年齢は大幅に若返っておりオリジンも変更されている。



更に対アポカリプス軍のために結成された世界統一軍隊「ワールドアーミー」にはサンドマン、アトム、レッドアローらが所属。
他にもミスターミラクル、フェイトなどが登場。プライムアースから転移してきたミスター・テリフィックも、現在はこの世界にいる。


【#26までのストーリー】
当初はアース2に潜伏したアポカリプスの将軍ステッペン・ウルフや、獅子身中の虫テリー・スローンの暗躍がありながらも、各ヒーローのオリジンを丁寧に描く牧歌的な話が進んでいた。
しかし、実はダークサイドの手に落ちていたスーパーマン(これについては2013年ヴィラン月間の「ダークサイド」誌にて舞台裏が語られる)が襲来してきてから事態が急変。


クラーク・ケントの記憶と人格を持ちながら、ダークサイドのためにあらゆる暴力を振るうスーパーマンに、世界は滅亡寸前に追い込まる。
そこに死んだはずのバットマンを名乗る男が現れ、アーカムに収容されていた危険なヒーローたちを解放。


アーカムから解放されたのは”アトランティスの女王”アクアウーマン


”天才電脳少年”ジミー・オルセン


”クリプトニアン”の黒人少年ヴァル・ゾッド。


これに”ある女性”の記憶と人格を持つ女性型アンドロイド、レッドトルネードが加わる。
彼らは従来のヒーローたちと共同戦線を張り、戦力を立て直し最後の決戦に挑むのであった。

【今後の展開】
#26にて、悪に堕ちたスーパーマンとの死闘は決着。
しかしアポカリプス軍の尖兵・ハンガードッグスは逃げ延びており、戦いはまだまだ続くことが予想される。
また、パワーガール、ハントレスのアース2帰還に伴い、ワールズファイネスト誌が路線変更。アース2におけるクリプトン星の物語などが描かれることが予告されている。
最大の目玉は10月から開始されるNEW52第三の週刊シリーズ「ワールズ・エンド」で、ここではアース2の各ヒーローたちに焦点を当てたストーリーが展開される予定。

他にも”今から5年後”の未来を描く週刊シリーズ「フューチャーズエンド」では、アース2とプライムアースの間で大きな戦争が起こり、結果二つの世界は統合。
アース2のヒーローたちは収監されているというショッキングな展開が示唆されている。
また、5年後の世界観ではコンスタンティンがフェイトの兜を所有しており、彼の個人誌でも10月以降アース2への旅が描かれる事が示唆されている。

【余話】
ワールズファイネスト誌で描かれるプライムアースのパワーガール、ハントレスはこの世界出身。
パワーガールはリランチ前設定同様こちら版のスーパーガール。ハントレスはバットマンとキャットウーマンの娘、ヘレナ・ウェイン。
最近紆余曲折を経て、アース2に帰還した。



バットマン/スーパーマン誌の最初のアーク「クロス・ワールド」は、ダークサイドの侵攻以前にアース2とプライムアースのクラーク&ブルースが出会う話。
アース2での二人の半生が語られており、最近単行本にまとまったのでアース2の背景を把握するにはいいかも。
独特で美麗な画風のアーティスト、ジェイ・リーによるビジュアル、バットマンとスーパーマンそれぞれの違いと価値を描くストーリーも魅力的。
これ以後も、ワールズファイネストとのクロスオーバー「ファーストコンタクト」など、バットマン/スーパーマン誌ではアース2関連のエピソードがちょこちょこ描かれる。

0 件のコメント:

コメントを投稿