2014年9月22日月曜日

Justice League 3000 第1話~第4話レビュー



こんにちは。(一応)管理人のタロウザです。

ブースターゴールドと、テッドverのブルービートルが出ると聞いて!

このジャスティスリーグ3000は、話はキース・ギフェンJ・M・デマテス(Justice League International、ブースターゴールドのコンビ!)、アートはハワード・ポーター先生が担当しています。
ギフェンと云ったらちょっとよく分からない言い回しと話の展開をする事で有名で、J・M・DeMatteis先生は最近で言ったらファントムストレンジャーやJustice League Darkで難解な展開をしていたので、ちょっと敬遠していたのです。
が、上のビートルとゴールドの噂(この二人はおふざけがかなり面白いのです。その内解説の機会を設けたいと思っています)を聞いて読んでみたら、冒険活劇物として凄く面白かったので、これはと思い投稿致しました。

概要は、まだ話数が少なく、他作品との絡みも今の所無い(つまり単体で読みやすい!)ので割愛させて頂きます。
簡単に説明すると、31世紀は世界は悪に征服されている!?何故31世紀にジャスティスリーグがいるのか?彼らは世界を救う事が出来るのか!?という話になっています。

以下簡単な解説+がっつりネタバレあります。



第1話
31世紀初頭。世界はThe Fiveと呼ばれるものにより征服されていた。
天才科学者アリエル・マスターズ。訳あってカドモス計画からの逃亡生活を余儀なくされていた。
ワンダーツインズ 
彼らはその名を嫌っている
そして彼女の弟子達の天才少年少年少女のテリテリー
通称ワンダーツインズによって結成された31世紀のジャスティスリーグの活躍がそこにあった。
だが彼らは我々の知っているジャスティスリーグでは無い。
仲の悪いバットマンとスーバーマン。
自己主張の激しいスーパーマン。
リングが無く、スペクターと同じ格好をしているグリーンランタン。
対摩擦オーラが無い為本気で走ると燃え尽きてしまうフラッシュ。
戦闘狂のワンダーウーマン。
彼らはワンダーツインズによって31世紀に蘇らされたチームだったのだ!
全く動機に欠ける面々
そしてヒーローになる為の経験を経ていない彼らには、ヒーローとしての動機が無かった。

過去の記憶も少なく、ヒーローとしての動機も無い
ヒーローチームとして機能する事は可能なのか?!
だが世界の命運は彼らの肩にかかっていたのだった。



第2話
ある者にダメージを与える為にある惑星へと向かうジャスティスリーグ。だが彼らが降り立った星には恐るべき敵が居合わせていた。
その名もローカス
出会って即イケメンに言い寄るローカス
現実を改変する事が可能な、恋に恋する乙女だった。
だが彼女はその性格とは裏腹に圧倒的に強く、ジャスティスリーグは全く歯が立たなかった。
物騒なことを口走るワンダーウーマン
そして戦闘の最中にリーグから犠牲者が出てしまう。
ローカスはリーグの面子を宇宙の最果てに飛ばし、
イケメンを食うロータス
ハル・ジョーダンを縮めて持ち帰ってしまうのだった。



第3話
飛ばされた星を調べるバットマン達。荒廃したその星は刑務所だった。
「まず間違いなく、下に使えるトイレは無いな」
問題はそこじゃない
そして刑務所長とアリエルは友人だった為、彼はアリエルにコンタクトを取っていた。
カドモスに追われる身の為接触を躊躇うアリエルだったが、ワンダーツインズがジャスティスリーグを再生したと知った彼女は事の真偽を確かめるべくリスクを承知しながらも彼らの元へと向かうのだった。


第4話
ジャスティスリーグと対面したアリエル。
彼女から語られたのは衝撃の真実であった。
<ネタバレ>ジャスティスリーグは既に存在する人間に遺伝子を埋め込み、元の人間の遺伝子を書き換える事で再生に成功していたのだった
衝撃の真実に動揺するリーグのメンバー達。
現れる強敵達
だが事実を受け入れる間もなく敵に囲まれてしまう。
一方その頃ハルはローカスの相手をさせられ、
この服太って見えない?
と乙女を発揮するローカス
また一方でアリエルの苦悩をよそに、ワンダーツインはまた新たなリーグのメンバーを補充していたのだった。



<レビュー>
今回のジャスティスリーグは本当に面白いと思います。

まず展開が、ショッキングな物が多く続きが気になってしまいます。
そして31世紀にジャスティスリーグの生まれた理由の謎を段々解き明かしてくのもかなり面白いですし、その過程で入る事件も話を盛り上げてくれます。単純な様ですが、歴史を重ねて複雑になりすぎてテーマとして目新しい物を追及していかざるを得ない、現行のジャスティスリーグとはまた違った王道の面白さがあります。
The Fiveという存在もかなりカッコいいですね。五人のボスですよ。あれだけ強いローカスはそのThe Fiveでは無いんですよ。これからまたジャスティスリーグがどんどんピンチに陥り、それをどう切り抜けるのか、考えただけでワクワクしますね。

あと、動機が無い人間がヒーロになれるのか?というのもあります。が、これは再三語り尽くされて来たのでそんなに目新しい事では無いのですが、そこはギフェン新たなテーマを盛り込んできます。
それは、ここから若干ネタバレですが、未来でのジャスティスリーグをまるで寄生ヴィランみたいなオリジンにする事により、他の「人間」なら雄姿を示す事により示せるヒーロー性を、オリジンから否定する事により、名実共にヒーローになるまでのハードルを一層上げていると云う事です。
そこからヒーローになるまでの全く新しい過程を描いてくれそうな予感がします。

あとキャラクターですが、この話だとスーパーマンはかなり嫌な奴で、何かにつけて私はスーパーマンだぞと威張り散らしているのですが、数々の苦難により段々と謙虚になり人として成長していく様が描かれます。その下りがかなり効果的に用いられている為このスーパーマンもアリだなと思わせてくれます。

あとはローカスです。
行動の動機が本当に恋する乙女そのもので、邪魔するヤツは簡単に消してしまいます!w
ジャスティスリーグも一ひねり
本当ならば乙女にかかれば男子なんて掌で転がす様な物なのですが、依存体質な為に男子を転がす事は出来ず、文字通り相手の体を小さくしても完全にハルに振り回されています。
果たして彼女が幸せになれる日は来るのか…!?

この様にジャスティスリーグ3000は王道の面白さがあり、しかもかつてブースターゴールド達と散々遊んだ作家の二人がまた再びブースターゴールド達を登場させようというですから、今後の展開が目を離せません。
かなりおススメです!


<ぼやき>
ギフェンとデマテス先生はお互いピンだと自由過ぎて話がとんでもない方向に向かってしまうのですが、二人揃うと本当に面白いですね。
でも僕が読んだギフェンだと、ラーフリーズですが、作中で居なくなった相手を惜しむ時に、わざわざを使って表現したり、デマテス先生なんかだとフォーエバーイビルブライトの時に、読者皆が?となる展開をかましてきたりで本当に自由だったのですが…。
二人揃うとこんなに面白いんですね。最強の二人ですね!
といってもやっぱりどこかおかしいのですが(笑)
あとハワードポーター先生の画面構成もかなり凄いと思います。昔から画面構成と迫力は凄かったのですが、それにベースの画力が上がっている為、アートでもなかり魅せてくれます!
今ではハワード・ポーター先生の絵でないとくらいの感覚になってきました(笑)

長くなりましたが、このジャスティスリーグ3000は単発で読みやすくかなり面白いのでお勧めです。

Justice League 3000

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